りょうのヒメ日記（05/08 01:44）｜人妻倶楽部 内緒の関係 大宮店

精神科ネタいきますか🏥🧠
面白いかは分かりませんが。
とりあえず書き進めてみますよ🖊️

精神科の救急病棟って暴言と暴力の嵐で
殴られる、蹴られる、物を投げられる、汚い言葉でなじられる、
信頼関係が築けたと思っていた翌日に患者に裏切られる。

その繰り返しの日々なんですね。

ただ、りょうは他の看護師と比較して
患者から暴力を受けることが相当に少なかったと思います。

暴力を回避する術は
幼少期に自身で習得しましたから。

どれでも、病状によりどうしても
こちらの言葉が一切入らず、幻聴や妄想に支配され
暴力を受けたことも何度かありました。


さて。今回の患者は。

「カレー・ナン様」

👻👻👻👻👻👻👻👻👻👻👻👻👻

ナンさんが入院してきたのは路上での異常な行動により
保健所の介入でした。
身分を証明する物は何ひとつ所持しておらず、
名前を問うと、「カレー・ナンです」と答えます。

それ以外のことは何ひとつ記憶にないそうです。

入院となりしばらくは全看護師でナンさんの奇異な行動を
探っていましたが、
特におかしな言動はなく、礼節も保てている方でした。

ただ記憶がない。
精神疾患というより、ただの家出少女なのではないかと
医師も看護師も疑いの目で彼女を見ていました。

精神疾患の診断もつけられません。
警察も介入していましたが、なかなか身元が割り出せませんでした。


スタッフ全員がナンさんに対して警戒が薄くなっていました。
そんな日の夜勤帯。
事件は唐突に発生しました。

廊下を歩いていたわたしに背後からナンさんが近付いていたと気付いた時には
すでに時遅しでした。
わたしは後ろから激しい膝カックン攻撃を受け、その場に倒れこみました。

そしてナンさんはわたしの白衣をビリビリに破り
わたしの方に思いっきり噛み付きました。
必至に押し返そうとしましたが、歯が肩に食い込んでおり
ナンさんを押せば肩がちぎれそうな激痛が走ります。

大声で相勤の看護師にヘルプを求めました。
結局、ナンさんをわたしから引きはがすのに３人の看護師が必要でした。

わたしの肩には見事にナンさんの全ての歯の形が残っており
勿論、流血していました。

白衣はファスナーが引きちぎられていましたが
あまりの激痛に、下着を隠すなんてことに意識は回りません。

他の病棟から男性スタッフの応援も呼び
ナンさんは保護室で隔離、拘束となりました。


ナンさんが感染症を持っていなかったことが救いでした。
もしも血液疾患に感染してしまったら洒落になりません。
流血している時点で洒落どころじゃありませんが。


すぐに当直の医師を呼び、早急な処置が施されました。
傷口の周辺に麻酔の注射を４か所ほど刺され
傷の中の最近を洗浄するためとのことで
流血部位をかなり激しく歯ブラシで擦られました。
原始的な処置に思えますが、これが一番効果的な初期処置です。
生理食塩水をかけながら、１０分ほど傷口を歯ブラシでひたすらに
擦ってもらいました。



未だにナンさんの診断名は分かりません。
様々な向精神薬が投与されましたが、どれを使用しても
ナンの変化もありませんでした。

ある日、ナンさんの祖母にあたる方が警察と一緒に来院しました。
祖母にナンさんのこれまでの奇異な行動について問いましたが
おかしいと感じたことは特になかったそうです。

謎は深まるばかりです。

祖母が現れた時点で、ナンさんの本名などは発覚しましたが
日本の氏名でした。


「過去のことは思い出せないけど、おばあちゃんのことは分かります。
　もう退院します。」

とのことで、それからすぐに退院されました。
医師は退院させるか悩んでいましたが、家族が連れて帰ると言い
精神疾患の診断名もつかず、精神薬の投与も効果がないのでは
匙を投げるしかありませんでした。


一体あの方はナンだったのだろうかと
今も時折思い出します。
わたしが精神科看護に戻りたくない理由のひとつでもあります。
化物語ファンのわたしは密かに
吸血鬼の可能性ナンかも妄想したりしちゃいます。


以上っ！

いえ、異常っ！！



X（旧ついった）　＠Ryo-droid

吸血被害者りょう