予約の時刻を少し過ぎて、「こちらへどうぞ」と言われた先に立っていたのは、しっとりとした慈笑を浮かべた姫様でした。
「お荷物をお持ちしましょう」
と自然な手つきで私の鞄をサッと持ってしまうのは、そういうことをふだんからし慣れている証拠でしょう。持つ気もないのに口先だけそうい言う人の物の言い方ではない、ホントにそのつもりで言っている人の、ごくごく自然な言い方に、思わず鞄を差し出してしまいました。
(事前にカピさんの体験談で十分予習し、そう言われることは分かっていたはずなのに、です。どれだけこの一言が自然だったかをお分かり頂きたくて、書いてしまいました。)
部屋に入ると、改めて三つ指つ…
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