階段の所で出会ったのは、ロングドレスに身を包んだ嬢でした。予想通りの妙齢ながら品のある佇まいで、あまり水商売の雰囲気を感じさせません。姿勢良く一礼して、
「お待たせしました」
と挨拶。スグに身を寄せて来て、自然に私のカバンを持ち替え、手を繋いでくれました。店内の階段を登って、更に上階へと進みます。その一番奥まで誘導されました。
部屋に入ると、そこはカナリの広さでした。
「コートをお預かります」
と預けると、ベッドに座るように促されます。すると目の前の床に正座で座り、三つ指を付いて
「○○○と申します。本日はご指名ありがとうございます」
深々とお辞儀されま…
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