タイトル | カントリーロード |
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投稿者 | デールメーブリー |
投稿日 | 2013年05月29日 |
『カントリーロード』 失恋のキズ・寂しさを紛らわす為に始めた風俗遊び。 自分でも思わなかった。打たれ弱くなったもんだ。 日曜の午後、人通りが多い駅前。 相手は、どこか垢抜けない、お世辞にも綺麗とはいえないチョイポチャの彼女。年は30。 新入店1ヶ月。 俺「他でもこういう仕事やってたの?」 嬢「やったことない。」 とにかく、よく喋る彼女。ノーガードだ。自分もノーガードだから話しやすい。 地方から出てきて生活してたが、仕事が無くなりアパートの家賃も払えない状況で、悩みに悩んでなったホテヘル嬢。彼女も生きていく為に、この仕事をする決心をしたのだ。 俺「田舎には帰ってるの?」 嬢「帰ってない。余裕が出来たら帰りたい。」 仕事の流れは判ってきたが、何をするにもぎこちない。今までの男性経験は1人だけ。男の裸は「見なれた。」と言った。 俺「1日で何人位相手するの?」 嬢「1人か2人かな~。」 俺「リピーターは付いた?」 嬢「うん。50のおじさん。」彼女は笑った。 俺「多分そのおっちゃんも俺と同じ感覚なんだろうな~。」 嬢「????」 彼女はウルサイ位よく喋る。でも言葉に嘘が無く、明るく素直なのだ。一生懸命なのだ。一緒にいて居心地が良いんだ。 彼女の評価は人によって0点か100点。 期待した分、その落差は大きい。 俺「店のアンケートあるんだけど何て書こうか?」 嬢「あんまり変なこと書かないで~。」 評価は100。 ホテルの外は西日が照りつけていた。 別れ際にくれたサヨナラのキス。 「バイバ~イ!」 振り返ると、笑顔で両手を大きく振っていた・・・もう少し頑張れば田舎に帰れるだろう。 いつまで、この仕事を続けるのか?嫌ならいつでも辞めていいんだ。田舎に帰っていいんだ。 そう、ホテヘル嬢という仕事を辞めた時が、「彼女が幸せになった。」証なのだから。 | |
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