タイトル | 女神昇天(5)(⑨本格的な指名争奪戦) |
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投稿者 | moonlight |
投稿日 | 2016年11月24日 |
『女神昇天(5)(⑨本格的な指名争奪戦)』 些か前の投稿になってしまいましたが、「女神昇天(4)」で、地方客のハードルを越えて【A業態店】を利用し(実に20数年ぶりの風俗への歴史的回帰)、「女神様指名のためには会員になることが必要」という条件をクリアしたことについてお話ししました。 しかし、それで直ちに女神様の指名が可能になる訳ではありません。彼女の出勤は限られ、他方、希望者は多数にのぼり、殺到していたからです。しかも、私には上京のタイミングに合うかという問題もあります。けれども、それ以前に本格的な指名争奪戦を勝ち抜かないことには、話になりません。 【A業態店】と【デリヘル店T】では、それぞれ予約受付の方法が異なっていましたので、本稿と次稿に分けて紹介させて頂きます。 (注1) (注1)【A業態店】は女神様が当初、在籍・勤務していた店舗。【デリヘル店T】は【A業態店】卒業後の勤務店です。両店ともに、現在、彼女の在籍はないため、店名は伏せています。また、後者では女優名を使用していましたが、源氏名による在籍・出勤であった前者については業態名も明記していません。「女神昇天(1)」をご参照下さい。 【9】本格的な指名争奪戦 - A業態店 (1)予約受付合戦(電話)に惨敗 さて、このようにして、女神様を指名する権利を得た私である。風俗に縁遠かった私が、A業態で遊ぶために上京すること自体、大袈裟ではなく一大事業であったと言ってよい。 だが、それで即、女神様に入れるようになるわけではない。実は、これからが大変なのだ。人気の現役AV女優だから、希望者も多い。ここから厳しい指名争奪戦を勝ち抜かなければならなかったのである。 話は前後するが、【デリヘル店T】の場合は、正確には競争ではなく、「待ち」であった。一度同店を利用して会員になると「先行予約」できる。具体的には、電話で申込をして待機者リストに載せて貰い、あとはひたすら店からの電話を待つのである。そして、この待ちが猛烈に長かった(9ヶ月!)のであるが、その詳細は次稿に譲るとして、まずは【A業態店】である。 何ヶ月先になるかは別として、待っていれば、いつかは順番が訪れる(筈の)【デリヘル店T】と違って、【A業態店】では希望しながら、遂に入ることができなかったファンが多かったのではないだろうか。 【A業態店】では、女神様の出勤予定が発表された後、希望者は予約電話をかけることになる。だが、受付開始時刻とともに電話申込が殺到する。まずはこの電話が繋がらなければ話にならないのだ。そして、その電話が凄まじい。 出勤予告が発表されるのは、初年度は月に2~3回程度だっただろうか。その都度、数日分(2~4日分)がまとめてHPの出勤予定表にアップされる。但し、アップと同時に予約受付可能という訳ではなく、電話受付開始時刻もHPで告知される。数日分、一括しての受付開始である。 この時、出勤日と予約受付時間の告知のタイミングは同時のこともあれば、どちらかが前後することもあった。近く出勤日と受付開始日を発表しますよ、という告知だけが先行することもあった。 が、とにかく指定の受付開始日時に電話したからといって,即座に通じるわけではない。 彼女の入店当初(2013年6月)は知らないが,私が【A業態店】の会員になった直後の7月中旬で,開始時刻から電話が繋がるまで1時間半。ようやく通じて担当者氏と話しても,その時はすでに完売である。その月は,週3~4日程度の出勤が3回だったと記憶しているが(当時は,1日に4枠程度。卒業の年には1日3枠ほどの設定に限定されていたであろうか),毎回その状況だった。 (後に、自分の登楼予定がなかった時に、出勤表をチェックしたことがあったが,その日は受付開始から10分以内にHP上には「完売御礼」が次々と表示されていった。しかし、従業員氏の後日談によると、完売後も電話は延々と続いていたという。) ◆ そうした中で、私が女神様を初めて指名出来たのは8月初旬。前月、会員になって、3回目の女神様の予約受付時であった。これは、熾烈な電話合戦を勝ち抜いての指名獲得ではない。信じられないような偶然の幸運が重なったとしかいいようがない僥倖に恵まれたのだ。「女神昇天(4)」【7】【8】で触れたクーポン券についての問い合わせ電話がきっかけであった。 ここに、詳しい経緯は省かせて頂くことをお詫びしたい。しかし、2013年8月2日(上の問い合わせの後日)の午後、【A業態店】と電話で話しながら、すでに私は身体中が熱くなる想いに襲われたことを、今でも鮮明に憶えている。大ファンである憧れの美人AV女優とひとときをともに過ごせる! そんな夢物語が、現実のものとなるとは到底、信じられなかったからだ。 そして、一地方客に対する店側の篤い対応には、感謝以外の何物もない。 (2)先行受付 ライヴ好きの諸兄ならご存知であろうが、コンサートのチケットは全員が同じ条件で申し込める訳ではない。人気アーチストやアイドルの場合、まずはFC先行受付。次に主催者やチケット業者のプレ・オーダー。最後に一般発売というような順序で発売されることがごく普通に行われている。 【A業態店】でも、女神様に限っては「先行受付」が行われていた。実は、次稿で述べる【デリヘル店T】でも『先行予約』があったが、これと「先行予約」は内容が異なる。この仕組みがいつから開始されていたかは分からない。だが、その先行受付の対象者への告知はHP上の様々なコーナーではあるが、一般会員や新規客も閲覧可能な形で行われていたので、こまめにチェックしていれば、誰でもその存在は知り得たであろう。 この「先行受付」は、女神様本人や店にとっては、良好な勤務環境や信用度の高い顧客の確保という点でメリットが多かったであろう(もちろん、先行受付対象者でないからといって、信用がない客ということにはならない)。情報局風俗コラムでも、以前、客が嬢を選ぶのではなく、嬢や店が客を選ぶシステムが話題になったことがある。かつての吉原はそのようなシステムであろう。【A業態店】の先行受付システムはその吉原システムに近いといっていいであろうか(勿論、その際の基準や方針は、当時の吉原と同一とは限らないが)。 ファンとしても、女神様には安心して、この仕事に従事して欲しいと思う。 だが、反面、希望しながら、彼女を指名できないファンは多数に及んだであろう。 私は幸いなことに、先行受付をして貰える巡り合わせとなった。これについては、本当に感謝以外の何物でもない。だが、幸運な偶然が重なっていなかったら、女神様がA業態を卒業する最後まで、私も彼女を指名できずに終わっていたとしても不思議ではない。 (それだけに、女神様に対しても店に対しても、誠意ある対応を心がけるよう決意し、そのように努めた)。 (3)多数の希望者への配慮 店として、有名AV女優が在籍することのメリットは計り知れない。しかし、それだけに経営者も従業員も彼女が働きやすい環境づくりには腐心していたし、そのことは退店後、本人(女神様)も店に感謝していたことである。 だが、他方では、店は希望者が多いことにも配慮せねばならない。現実の問題として、希望しながら、指名を果たせないファンやA業態愛好家は多いのだ。それ故、入店して半年が経過した時点のある回で、本指名を制限し新規指名(もちろん会員である)を優先した受付を行うとの告知が、店側からHPにアップされたこともあった。 さらには、いよいよ卒業が間近になると、会員でありながら、まだ指名できていない希望者の機会を拡げるために、本指名客の料金改定(値上げ)すら検討された。但し、この改定は、「本指名のお客様」に来て頂きたいという本人の意向があったとのことで、結局は実施されずに終わっている。 ひとつは、女神様としても、同店で応援してくれた本指名客に感謝の挨拶をして、最後を締め括りたいということであろう。 同時に、究極の風俗といわれるA業態のサービスが、女性にとっては肉体的にも精神的にも過酷なものであることを物語るものではないだろうか。 【デリヘル店T】への移籍後、1年以上経っても「【A業態店】は本当によくしてくれたし、働きやすかったので感謝しています。でも、A業態は○○ありきだから‥」と述懐していた彼女である。○○ありきだから、安心してサービス出来る本指名客(それは彼女を大切に扱ってくれる客でもある)を相手に、と思っていたとしても不思議ではない。 だからといって、A業態でも、このあとのデリヘルでも、サービスに手を抜くような彼女ではなかった。その点、本業のAV同様、風俗にもプロとして臨んでいたのである。 ※ 以上の【A業態店】に対して、【デリヘル店T】での指名受付は異なった方法をとっていました。次稿に続きます。 【10】3桁の待機者リスト - デリヘル店T | |
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