女神昇天（１）（①女神が天に還る日、②ＡＶ嬢指名のリスク） - moonlightの風俗コラム ｜口コミ風俗情報局

【１】女神が天に還る日


秋分を過ぎて、なお残暑の余韻と爽涼の新風が交錯する長月の終わり。九州の山々を楓の錦が彩り始める霜月の訪れには今しばらくのときを要し、寒天に凛と佇む冷たい月の季節には、なお遠い彼岸明けの昼下がり。

秋色深まる景色の移ろいの中で、私が今なお静かに想い起こすのは、すでに２ヶ月半も前となる七夕の街角である。西日本有数の歓楽街のネオンが、二叉の川面に煌めく夜景の映え。梅雨のはざまの汗ばんだ空気感。

　　　７月７日（木）・８日（金）

九州の高級デリヘル店ＨＰに、ある有名ＡＶ女優（現役）の出勤予定が告知されたのはその月の初旬であった。

あわせて、ＨＰ上の「店長からの直送便」には「今回で、もしかすると」との言葉。これが彼女の「最後の九州来店」「最後の出勤」であることをほのめかしているのだ。

同店は、都内に複数の店舗型・ホテル型のヘルス店・アロマ性感店を擁する高級店グループの九州店。この美人ＡＶ女優は、その在京ヘルス店の所属であった。

在京店ＨＰには、すでに昨秋の時点で「今後は出勤が減る」と告知されていた。実際に、そちらの在籍は九州店より一足早く６月中に消されており、７月初旬現在の当時は確認することが出来なくなっていた。 （注１）

してみると、この九州来店を以て彼女は風俗業界を卒業ということになる。

本業のＡＶ女優の方は、今年、メーカー移籍したばかりであるし、まだ続けてくれるようではあるが。（実際、現在でも月1本ペースでの単体女優作品がリリースされている。）


◆


彼女が都内で風俗の仕事を始めたのは2013年の夏。当時はデリヘルではなく、別業態の某店（以下、【Ａ業態店】と記す）に在籍し、そこには源氏名で出勤していた。

この【Ａ業態店】には、その後、１年半近く勤続して卒業。その月のうちに業態の異なる上述の高級デリヘル店（以下、【デリヘル店Ｔ】と記す）に移ったが、こちらは女優名での在籍であった。都内の本務店に出勤し、時折、九州の系列店にも来店するという勤務状況である。　（注２）

彼女はＡＶ業界でも屈指の美女であり、まだ20代である。ファンにしてみれば、（イベントや撮影会等を別にすれば）モニターを通して憧れるだけの美人女優と、ふたりだけの時間と空間をともに過ごすなど、本来、願っても叶えられる筈のない夢である。

だが、その夢が叶う（かも知れない）。触れることの許されない美肢が、手を伸ばせば届く処まで降り、微笑みかけてくれている３年間。

まさに、女神降臨（光臨）である。

その女神が天に戻る日が、遂に来たのだ。　



（注１）７月中旬になり、九州店ＨＰからも在籍が外された。

（注２）７月をもってデリヘル店は退店しているので、店名は伏せることとする。またふたつの業態のうち、一方は業態名を明記し、他方はしていないのは、女優名・源氏名のいずれによる在籍・出勤だったかの違いによる。




【２】ＡＶ嬢指名のリスク　


風俗でのＡＶ女優とのプレイについては、毀誉褒貶ある。

否、毀々貶々を聞く方が多いというべきか。料金の高さ、予約の取りにくさ。そして、それに見合ったサービスが果たして受けられるのかという疑念。

要するに、ＡＶ女優としてのブランドや人気に対して顧客はプレミアムを支払うのが料金設定の基本であるが、もし彼女の接客・サービス内容が、その希少性（のみ）にしか依存しておらず、高額の料金に相応しいものでないなら、これは失望以外の何物でもないというのである。

（もっとも、ＡＶ女優の範囲を何処まで拡げるかで、その希少性やブランドの有無がどれほどかの評価は分かれるであろう。ＡＶ女優そのものに単体女優・企画女優の別があり、そこから派生した企画単体女優もいる。専属契約のもとでコンスタントなリリースを重ねている女優もいれば、出演経験があるという程度のケースもある。）

さらに、ＡＶ撮影当時からの経年変化（容貌・体型）。あるいは、演出されたＡＶ作品では窺い知れなかった素の性格や言動とのギャップに対する戸惑い、幻滅もあるかも知れない。

「見せる」演技を本分とする女優業と、実際に心身の満足を体験させる風俗業で必要とされるスキルは別という声もあろう。

実際、プレミアム料金に見合わないサービスの例として、ある店舗において評判が芳しくなかったＡＶ嬢のケースを、その関係者から聞いたことがある。

当該嬢は、本コラムで取り上げている女神ほどの知名度・人気はなく、作品数においても「ＡＶ出演経験がある」程度であったといえよう（素人・美少女もので有名なメーカーに、１,２本の単体出演作が確認できる）。

そんな彼女にも、一般在籍嬢の４割増程度のプレミアム料金が適用されていた。それにも拘わらず、プレイではＮＧが多く、「回数」も１回に限定されていたという。（100分間で回数無制限の店である）。

もちろん、すべてのＡＶ女優・ＡＶ経験嬢がそのような接客をする訳ではあるまい。

幸い、このＮＧ嬢以外では、その店のＡＶ嬢に関する悪評は寡聞にして聞かない。同店は、当該の業態において、特に高級店や大衆店（の多く）で基本とされる「至れり尽くせり」の接客をコンセプトとする人気店である。そして、件（くだん）の不評嬢以降、断続的に在籍しているＡＶ嬢たちにはプレミアム料金は適用されていないし、他の一般在籍嬢同様、店のコンセプトに即したサービスが提供されていたという。

このＮＧ嬢と、本稿でこれから述べる女神には関係はない。

だが、上に述べた「至れり尽くせりの接客態度」において最上であったのが、今回の女神様だったのだ。



※ 次稿【３】女神のハートフル・ホスピタリティ、【４】確信を持って女神を指名、に続きます。